サッカーソックスの設計・製造|丸編みと横編み

2017.06.29

サッカーソックスの設計技術者と製造技術者の存在

用具を設計(仕様)する際、 用具を商品として意識すると「見栄え」を良くすること考えます。

用具を用具として意識すると「競技者の行動(プレイ)」を良くすることを考えます。

一流の設計技術者は、使用される方に最適な用具を生み出します。

一流の製造技術者は、設計書(仕様書)に可能な限り正確に製造します。

しかし、素晴らしい設計であっても製造技術が低ければ良い用具にはなりません。

どんなに素晴らしい製造技術があっても設計がいい加減であれば良い用具にはなりません。

ですので、良質な用具を作り上げるには「設計」と「製造」の質の高さが求めれます。

ソックスの構造を知るには裏側を見る

LTSSが提案する新しい発想「サッカーシューズを選ぶようにサッカーソックスを選ぶ時代づくり」の最初のサッカーソックスを作り上げるために、理想的なソックス(R×Lソックス)をベースに、これまで使用してきたサッカー・スポーツソックスの再検証、話題となっているソックスを検証しました。

(写真は一部:理想にしたR×Lソックスは後日掲載します)

そこで体感した要素で改善できるであろう部位の改良方法、良い部位の精度を高める製造方法は・・・。ということを繰り返しました。

用具の精度を高めるには、「設計」と「製造」の両面から着手しなければなりません。

靴下の設計と製造の「本質」を把握するには、靴下を裏返すことから始まります。

靴下は「丸編み機型」と「横編み機型」がある

靴下は糸を編んで作られている編み物です。

靴下が出来るまでを紹介

【奈良靴下工業組合制作動画】

 

靴下の「丸編み」と「横編み」について

丸編機

【丸編み機での靴下づくりについてはコチラから(YOUTUBE動画)】

丸編みは、筒編みともいわれ一般的な靴下、スポーツソックスは丸編みで製造されています。

横編み機

【横編み機での靴下づくりについてはコチラから(YOUTUBE動画)】

横編み機で製造された靴下は手袋と同じ構造で、手袋の靴下化が「5本指靴下」ということです。

最近では5本指靴下に限らず、様々な発想を活かした靴下づくりに横編み機が活用されています。

 

靴下専業メーカー「Tabio_SPORTS」がFacebookに「横編み機」で製造された靴下の説明をしています。

横編み機で製造された靴下の特徴も確認することが出来ます。

【裏返してみました】店頭やネットで買われるお客様は、「裏返した所が見えない」と言う事にふと気づき、写真を撮りました。よくよく考えれば、肌に触れる部分なので、外面よりも重要…さて、今回裏返したのは、タビオスポーツのレーシングラン。...

Tabio_SPORTSさんの投稿 2017年6月21日

裏返してみました パート2今回は、タビオスポーツの中でも最も人気の「レーシングラン五本指」を裏返してみました。表側からでは少し判りにくい、アーチサポート機能の部位も裏返すとよく判ります。このアーチサポート部位は、「縦には伸びにくく、横に...

Tabio_SPORTSさんの投稿 2017年6月27日

 

サッカーソックスの構造が確認できる|試履きが出来る売り場

サッカーシューズを選ぶように、サッカーソックスを選ぶ時代にしていくためには、製品化だけでなく「販売」方法の改善が必要です。サッカーソックスの肌触りが確認できたり、編み方などがしっかり目視できること。ソックスの説明がPOPなどで表示されていることが望ましいです。また、直接肌に触れるものですが、試し履きができるのが理想です。簡単な取り組みではありませんが、サッカーシューズを選ぶようにサッカーソックスを選べる時代につながるよう期待しています。

ソックス売り場は、ブランドで分ける?型式で分ける?

これまでのサッカーソックスの売り場は、ブランド毎、カラー毎に陳列されていました。最近、サッカーシューズは型式は分けてありますが「ブランド」毎にカテゴリー化されているように思います。もちろん、様々な理由からそのようになっているのでしょう。スポーツソックスも、ブランド毎が多いようです。LTSSでは、サッカーソックスもサッカーシューズと同じように用途に応じた売り場づくりが望ましいのではないかと考えています。サッカースパイクは、固定式、取り替え式などアウターソール(ピッチに応じた)で分かれています。トレーニングシューズは、室内用と屋外用で分かれています。また、専門店ではジュニア向けのシューズコーナーも設けられています。サッカー専門店のサッカーソックス売り場が「プレイヤーズファースト」の観点から用途に応じた売り場に変化していくように努力したいと思っています。

フットボールクリエイター 角田壮監

足とシューズの最適化で競技者本来の力を引き出すという視点から世界初のサッカーソックスの構造を分離させ完成されたセパレートサッカーソックスLeg Tool Separation Systemを考案。

「競技者本来の力を引き出す」ためにを理念に、グローバルシーンで実績を残している様々な競技のトップアスリートや競技団体のマネジメントやディレクションで培った「競技力向上のための組織づくり」をはじめ、社会にスポーツが持つ有益な効果を生み出すためにスポーツシステムコーディネーター、スポーツプロデューサー、プロジェクトコンサルタントとして、次世代ニーズを見据えた魅力ある競技スポーツシーンの創出に努めている。