
「セパレートサッカーソックス」と「セパレートソックス」 〜LTSSが提案する用語の定義とその必要性〜
2025.05.10
目次
「セパレートサッカーソックス」と「セパレートソックス」〜LTSSが提案する用語の定義とその必要性〜
近年、「セパレートソックス」「カーフソックス」「カーフストッキング」などの用語を見聞きすることが増えてきましたが、その意味や用途は選手や指導者の間でも曖昧になってきています。
特に「セパレートソックス」という言葉は、シューズ内で使用する足用の短いソックスを指す場合と、サッカーソックスそのものを上下に分けた構造を指す場合があり、文脈によって意味が異なります。
このような状況は、選手・指導者・保護者に加え、製造・販売に携わる側にとっても誤解やミスマッチを生む要因となり得ます。
LTSSが定義する「セパレートサッカーソックス」とは
LTSSでは2016年の設計段階から明確な定義の共有と構造の見える化を推進しています。
**LTSS(Leg Tool Separation System)**は、サッカー用ソックスを競技者の身体構造と感覚に合わせて再設計する思想に基づき、以下のように定義を行っています。
まず、「セパレートサッカーソックス」とは、足部用の「セパレートソックス」と下腿部用の「セパレートストッキング」を上下に組み合わせた構造のサッカーソックスを指します。
「セパレートサッカーソックスの完成形モデル」を提案
そして、LTSS では、これに加えて以下の2つの要素を組み込んだ*「セパレートサッカーソックスの完成形モデル」**を提案しています:
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• セパレートソックス(足部用)
┗ シューズ内の足部に対応。素足感覚で「足とシューズの関係」を最適化。
• セパレートストッキング(下腿部用)
┗ すね当てを覆う筒状ストッキング。素脚感覚で「脚の保護と快適さ」を実現。
• ソックス専用テープ
┗ 上記2つを結合し、ずれを防ぐシームレステープ。
• 着圧インナーストッキング(任意装着)
┗ ふくらはぎのコンディションを整える高機能インナー。
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LTSS では、この**4つの要素によって構成される「セパレートサッカーソックスを完成形モデル」とし、
従来の一体型ソックスに代わる“新たな標準”**として位置しています。
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今後の取り組み 〜用語の共通理解と標準化〜
LTSSは、「サッカーシューズを選ぶように、サッカーソックスを選ぶ時代へ」というビジョンのもと、これまで注目されていなかったソックス選びに新たな視点を提供してきました。
今後は構造の再設計にとどまらず、「用語の定義の共有」=共通理解の形成を進めることで、以下のような効果を期待しています:
• 選手・指導者が製品を正しく選べる
• 製造・販売側がニーズに即した開発に取り組める
• 業界全体での製品カテゴリーや展開基準が整備される
こうした健全な成長サイクルの促進を通じて、サッカーソックスという競技用具が、本来の目的と役割に即した形で進化・発展していくことを目指しています。用語の明確化と共通認識の構築がその第一歩であり、LTSSの提案がその一助となることを願いつつ、今後も着実に取り組みを進めていきます。
LEG TOOL SEPARATION SYSTEM(LTSS)とは
**LTSS(LEG TOOL SEPARATION SYSTEM)**は、角田壮監が考案した完成されたセパレートサッカーソックスの設計思想です。
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KAKU SPORTS OFFICE
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フットボールクリエイター 角田壮監
足とシューズの最適化で競技者本来の力を引き出すという視点から世界初のサッカーソックスの構造を分離させ完成されたセパレートサッカーソックスLeg Tool Separation Systemを考案。
「競技者本来の力を引き出す」ためにを理念に、グローバルシーンで実績を残している様々な競技のトップアスリートや競技団体のマネジメントやディレクションで培った「競技力向上のための組織づくり」をはじめ、社会にスポーツが持つ有益な効果を生み出すためにスポーツシステムコーディネーター、スポーツプロデューサー、プロジェクトコンサルタントとして、次世代ニーズを見据えた魅力ある競技スポーツシーンの創出に努めている。
KAKU SPORTS OFFICE MISSION
アスリート思考で心豊かな社会づくりをクリエイトする
KAKU SPORTS OFFICEは、「アスリート思考で心豊かな社会を創造する」をモットーに、競技スポーツに関わる個人・企業・団体の活動や事業を、的確な視点で分析します。そして、言語・文化・音楽・映像・活字といった多様な“シンボル”を活用し、人と人、組織と組織、企業と企業、人と組織・企業といったあらゆるつながりの中から、最大の相乗効果を生み出す組み合わせをコーディネート。新たな利益システムを構築するコミュニケーションコーディネーターとして活動しています。
また、創業者・企画者としての精神をもとに、理念や目的を共有できるパートナーの育成や、持続的かつ自走可能な組織づくりを支援するシステムコーディネーターとしても貢献。さらに、競技者一人ひとりが本来持つ力を引き出すメンターとして、競技スポーツの発展にも寄与しています。