冬のサッカーソックスを考える ー 秋春制時代の足元対策とLTSSの視点 ー

2025.05.27

冬のサッカーソックスを考える ー 秋春制時代の足元対策とLTSSの視点 ー

2026年シーズンからのJリーグ秋春制移行により、日本のサッカー界は新たな「冬の時代」を迎えようとしています。プロリーグのみならず、育成年代やアマチュアプレーヤーを含むグラスルーツシーンも、冬季の活動が日常となる時代がすぐそこにあります。

しかし、現在のサッカーソックス市場の中心は、春夏仕様――汗蒸れ対策、吸汗速乾性に重点を置いた製品です。寒冷期の足元に最適化されたソックスの開発・提案は、今まさに求められています。

本記事では、LTSS(Leg Tool Separation System) の設計思想から導かれる“冬のサッカーソックス”のあり方について考えます。

寒さにさらされる競技者の足元

冬のトレーニングや試合環境では、気温の低下により足指・足裏が冷え、感覚が鈍りやすくなります。足でボールを扱うサッカーにおいて、これはパフォーマンスの低下や怪我のリスクにも直結します。

シューズを温めたり、温水施設で足を温めることができる環境は限られています。特に学生やアマチュアの選手たちは、冷えたピッチ、冷たい更衣室、凍えるような空気の中で準備やプレーを強いられる現実があります。

冬素材の提案:メリノウールの可能性

登山やトレイルラン、スキーなどではすでに定番となっている**「メリノウール」**は、冬のフットボールにおいても有望な素材です。

メリノウールの特長:

高い保温性:足指や足裏の体温を保持

天然の温度調節機能:寒いときには暖かく、暑いときには熱を逃がす

防臭性と通気性:長時間の使用でも快適

夏にも対応:実はオールシーズン型の高機能素材

メリノウールの歴史|ウールマーク(リンク)

推奨ソックス例:

LTSS 設計思想を取り入れている武田レッグウェアーには、メリノウール素材のランニングソックスがあります。

・RxL(武田レッグウェアー):RUY SPEED 2

・RxL(武田レッグウェアー):M -MULTI

寒さ対策に適した素材や厚手タイプを選ぶことで、冷え対策を強化しながら、シューズ内のフィット感を保てます。LTSS設計思想「セパレートサッカーソックスの完成形」構造は、こうした素材のソックスを自由に選択・セパレートストッキングと組み合わせを可能にします。

LTSSの使命:「環境に応じて選ぶサッカーソックス」へ

LTSSは、「セパレート構造による自由な選択肢の提供」という枠を超え、**「季節や環境に応じて最適なソックスを選ぶ文化」**の創出を目指しています。

私たちは、単なる分離型ソックスの提供ではなく、靴下メーカーやスポーツメーカーの技術力をサッカーの世界に結び付ける橋渡し役を担いたいと考えています。

秋春制の本格始動は、まさにその好機です。

靴下メーカー・スポーツブランドへの呼びかけ

これからのサッカーに求められるのは、**「冬仕様のサッカーソックス」**です。

シューズ内の「短いソックス」の素材・厚み・機能性の見直し

下腿部の温度調整と保護を意識したストッキング部分の新提案

多層構造・レイヤリングを前提とした製品設計

LTSSは、その設計思想を共有し、異業種の参入や技術協業を通じて、競技者の足元環境の向上に貢献していきます。

終わりに 〜LTSSが目指す未来〜

「サッカーシューズを選ぶようにサッカーソックスを選ぶ時代へ」

それは、寒さや暑さ、ハードな環境と向き合うすべての競技者に、最適な選択肢を届けるための挑戦です。

秋春制に対応したサッカーソックス市場をともに育てるパートナーを、LTSSは求めています。

LEG TOOL SEPARATION SYSTEM(LTSS)とは

**LTSS(LEG TOOL SEPARATION SYSTEM)**は、角田壮監が考案した完成されたセパレートサッカーソックスの設計思想です。

“サッカーソックスは選ぶ時代へ”── 革新的構造 LEG TOOL SEPARATION SYSTEM(LTSS)

フットボールクリエイター 角田壮監

足とシューズの最適化で競技者本来の力を引き出すという視点から世界初のサッカーソックスの構造を分離させ完成されたセパレートサッカーソックスLeg Tool Separation Systemを考案。

「競技者本来の力を引き出す」ためにを理念に、グローバルシーンで実績を残している様々な競技のトップアスリートや競技団体のマネジメントやディレクションで培った「競技力向上のための組織づくり」をはじめ、社会にスポーツが持つ有益な効果を生み出すためにスポーツシステムコーディネーター、スポーツプロデューサー、プロジェクトコンサルタントとして、次世代ニーズを見据えた魅力ある競技スポーツシーンの創出に努めている。

アスリート思考で心豊かな社会づくりをクリエイトする

KAKU SPORTS OFFICEは、「アスリート思考で心豊かな社会を創造する」をモットーに、競技スポーツに関わる個人・企業・団体の活動や事業を、的確な視点で分析します。そして、言語・文化・音楽・映像・活字といった多様な“シンボル”を活用し、人と人、組織と組織、企業と企業、人と組織・企業といったあらゆるつながりの中から、最大の相乗効果を生み出す組み合わせをコーディネート。新たな利益システムを構築するコミュニケーションコーディネーターとして活動しています。

また、創業者・企画者としての精神をもとに、理念や目的を共有できるパートナーの育成や、持続的かつ自走可能な組織づくりを支援するシステムコーディネーターとしても貢献。さらに、競技者一人ひとりが本来持つ力を引き出すメンターとして、競技スポーツの発展にも寄与しています。

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